secret act Ⅰ
「おはよう。」
そんな視線の中、優輝君が挨拶してきた。
『おはよ。』
ボソッと挨拶をする。
そんな私を見て優輝はバツが悪そうに
「あぁ~...ゴメンな」
と、謝った。
この状況を作り出した兄の事を謝っているんだろう。
『別に優輝君が悪いわけじゃないから..』
「まぁ~そうなんだけど..」
優輝は苦笑いしていた。
それからも視線を浴び続け、集団で何かボソボソを話している人たちを見ながら、4人で学校に向かってそれぞれの教室に行った。