secret act Ⅰ



教室のドアを開け、自分の席に着く。


今まで話したこともない女子が3人寄ってきた。


「ねぇ~前川さん」

ケバい化粧に媚びるような声。


...誰だっけ?


同じクラスだから顔は見たことあるけど、お互い関わり合いたくなかったから名前がわからないし、初めては話す。


『....何ですか?』


「んっとさぁ~昨日の放課後見てたんだけどさぁ~
あの人と知り合いなのかなぁ~って」


『...さぁ~』

言い方を真似して答えた。


その返事に女達はピクっと反応する。


「『さぁ~』ってなにぃ。昨日車乗ったのも見てたんだけどぉ。それになんか告白がどうとかってのも聞こえたしぃ~」


聞き耳を立てていたのだろう。
クラスがざわつく。


めんどい..


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