secret act Ⅰ
『とりあえず今日は帰ります。』
先輩はホッとした顔で
「引き受けてくれてありがとう。」
と、言った。
『先輩、一先ずお父様の会社と取引先の会社とその方の名前を朔にメールしといてください。』
「.....わかった。」
『で、朔はそのまま私の家に来て。』
「はい!!」
『あっ、先輩学校では直接私に声をかけないで下さいね。』
「.....なんで??」
『学校で目立つことはなるべく避けたいので。では、詳しいことは明日。失礼します。』
ペコッとお辞儀をし、先輩に背を向け一人教室を出た。