secret act Ⅰ
「そっか~」
そう言って優菜さんは仰向けに寝っ転がった。
そして、
「本当に好きな人ができると、欲張りになる」と、言った。
『欲張り?』
「そう、欲張り。で、寂しがりにもなる」
横を向き片肘に頭をのせ、私を見て言う。
『寂しがり…』
「今まで一人で平気だったのに側にいて欲しくなる。
過去なんてどうしようもないのに嫉妬してそれすらも欲しくなる。
なぜもっと早く会えなかったんだろうって」