secret act Ⅰ



「自分と出会ってない過去の話なのに、元カノを知って心がチクンっと痛んだりモヤモヤしたり…どうしようもないのにね」


『………』

屋上で御堂先輩と話した時を思い出した。


あの時のモヤモヤは嫉妬?


考え込んでると優菜さんが笑いながら
「何か心当たりがあった?」と、聞いてきたけど、その言葉に何も言えずにいるとまた小さく笑って

「そうやって色んな気持ちを知っていくの。で、答えを見つけてその気持ちの名前を知ってくのよ。」

と、言った。


答えなかったけど、優菜さんは"心当たりがあった"ことにきづいてるみたい…


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