secret act Ⅰ
「だから、すごく後悔した。
なんで早く気付けなかったんだろぅって。
失って気付くなんてって。」
やっぱり後悔したんだ…
なんだか私まで切なくなってきた。
「でも、今幸せだからいいんだ!」
そう言って幸せそうに私たちを見て笑った。
「2人は後悔しないように。
裕美はもしあの2人に対して、自分で説明できない気持ちになったら本人に言ってみな。
私でもいいけど…本人に聞いた方が喜ぶと思うからね。
きっとそれが何かに気付ける一番の近道だから。」
優菜さんはニヤリと笑って言った後、立ち上がり
「好きを知れば演技の幅も広がるよ」
と、冗談ぽく言って"さぁ寝ましょ"と電気を消した。