secret act Ⅰ
暗闇の中、天井を見つめ優菜さんが言ったことを思い出す。
"好き"は色々な感情の集まり。
"好き"がわからない私はまだ色々な感情が欠如している。
そして、それはすぐに気付けないかもしれないらしい。
優輝君との居心地の良さ。
御堂先輩と話した時のモヤモヤ。
ここに来ることが嫌じゃないのも関係あるんだろうか…
───これらの理由と名前がわかったとき、もしそうだったら私はどうするんだろう。
そんなことを考えながら目を閉じた。