secret act Ⅰ



『本当に依頼を受けると決まるまで私に直接接触はできないようにしてるんです。

でも、今回の依頼人は最初から直接接触してきた。』


隣にいる美空が私の腕をギュッと握った。


「明らかに怪しいのになんで誰にも言わず依頼を受けたんだよ。そいつらは側にいたんじゃねぇのかよ」


それを聞いた美空の手に力が入ったのがわかった。


美空に視線を向けると俯いていて顔が見えない。朔も同様に俯いている。


でも、力は弱まらないから言わなかったことを怒っているのだろう。


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