secret act Ⅰ
第4章
重い蓋が開く時
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うっすら目を開く。
一番最初に目に映ったのは、小さな窓から見える月。
......夜?
気だるい体を起こし回りを見る。
『ここ、どこ....』
コンクリートに囲まれた小さな部屋に二人掛けぐらいのソファーと私が今いるパイプベッドがあるだけ。
立ち上がり目の前にある扉に近づきノブを回す.......が、開かない。
諦めてソファーに座り思い出す。