secret act Ⅰ
「会わなくなっても女の噂なんてなかったからまたそのうちって....」
女は俯いて唇を噛んだ。
少しして顔を上げ私を睨み付け
「なのに、噂の女はこんな地味な高校生!!
しかも、弟からもいよられてるみたいじゃない。この女の何がいいのよ!」
女はわめき散らし息があがっている。
『....貴女は翔貴さんが好きなんですか』
「.....あの顔、地位、体の相性。
好きにならないわけがないわ」
それって好きなの?
なんか違う気がする...けど、私は何か言えるほど"好き"を知ってる訳じゃない。