secret act Ⅰ



男は壁にもたれたまま私を見ている。


前川に引き取られ護身術を習っていた私は

"こいつ1人ならどうにかできるかも...
女だと油断しているだろうし、もぅ一人連れてくるって言ってたから早くしないと..."

そう考えていた。


「なぁ。自分のことなんでわかったのか気になんねぇの?」


確かに...なんでだろう


「あの女のお陰だよ。あいつが噂の女探して連れてこいって。それでお前にいきついた。まぁ、最初はわかんなかったんだけどよ見てるうちにな」


確かにあのパーティーの時はあまりなりきる必要なくてほぼ素だった。

それがアダになったのか....


「それでも勘だけどな。まぁ100%同一人物だと自信はあった。さっきお前は黙ったのは肯定したのと一緒だ。」


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