secret act Ⅰ



『......あなたはなぜ私を探してたの』


この人は女に関係なく私を探してたはず。


男は壁から離れゆっくりと近づいてきた。


「探してたの知ってたんだ?
あれから杉野自身も娘もガードが固くなってな。それもこれもお前のせいだろ?
だからお前利用しようと思ってたんだけど、あの女と手を組んじまったからよー」


目の前まで来た男に攻撃しようと見上げた。


なのに....自分の体が動かない。


いや、小さく震えている。


< 304 / 476 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop