secret act Ⅰ
───でも、少し時間がほしい....
『....今日は...色々あったし、私の話も長くなる.....それに、私も今日のこと聞きたいので、明日でもいいですか。』
そう言えば
「......あぁ。早く聞きたいが今日は疲れてるだろうから休め。」
と、言って翔貴さんは立ち上がった。
それを見て篠さんも立ち上がり先に部屋を出ていった。
そして、翔貴さんは私により近づき膝をつくようにしゃがみ悔しそうに顔を歪め私の頬を撫でた。
「....頬と少し痕がつけられたがそれ以外は大丈夫だ...」
明日聞こうと思っていたことを教えてくれた。
意識をなくした私は自分がどうなったかわからなかったのでその言葉にホッと息をついた。
「詳しいことは明日だ。安心して休め。」
そう言って翔貴さんも部屋を出ていった。