secret act Ⅰ



《翔貴 side》


「お前、いつから気付いてたんだ」

部屋を出て待っていた篠に言う。


「最初から。
そもそもここから離れるとは思ってなかったから。」

そう言って歩き出した。


「ふっ、だからあんな話をしたのか」


「まぁね。でも詳しいことは私が言っていいことじゃないわ。
彼女にとって辛い過去...
それに聞いてたんだからわかってると思うけど、彼女は忘れてたの.....いや、忘れなきゃ多分生きてけなかったのかも。

........それを思い出した彼女に言うのは気が咎めたわ。」


そこで、ちょうど他のやつらが待っている部屋につき襖を開けた。


< 348 / 476 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop