secret act Ⅰ
《翔貴 side》
「お前、いつから気付いてたんだ」
部屋を出て待っていた篠に言う。
「最初から。
そもそもここから離れるとは思ってなかったから。」
そう言って歩き出した。
「ふっ、だからあんな話をしたのか」
「まぁね。でも詳しいことは私が言っていいことじゃないわ。
彼女にとって辛い過去...
それに聞いてたんだからわかってると思うけど、彼女は忘れてたの.....いや、忘れなきゃ多分生きてけなかったのかも。
........それを思い出した彼女に言うのは気が咎めたわ。」
そこで、ちょうど他のやつらが待っている部屋につき襖を開けた。