secret act Ⅰ
一斉に視線がこちらへ向いた。
無言のまま中に入る。
誰も口を開かない。
だか、その表情は心配、不安に揺れている。
腰をおろし一呼吸し「裕美だが....」と、言うとどこからか息をのむ音がした。
「大丈夫だ.....記憶も........ある」
「えっ.......」
皆、安堵と戸惑いで呆然としている。
そして「..........じゃ、なんで.......嘘なんか」
朔が顔をくしゃっと歪めた。