secret act Ⅰ



その人はゆっくりと私の方へ振り向いた。


その目は虚ろで色がなく何もその目には映ってないんじゃないかと思った。


けど、私を視界に捕らえ目があった瞬間、虚ろだった目を見開き嬉しそうに笑った。


頭の中に警告音が鳴る。


" 逃げろ "頭ではわかっているけど、体はピクリとも動かないし声も出ない。


そして、視線はあったままゆっくりとその人は私の方へ歩み寄ってきた。


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