secret act Ⅰ
『それからのことは朔と美空の方が詳しいと思う。』
そう言って朔と美空を見た。
「----あの日もいつもと同じように遊びに行った.....でも、インターホン鳴らしても音沙汰なくて....
元々行く予定だったから、いないわけないと思って玄関開けたら鍵はかかってなかった。
俺達来るから鍵かかってないことよくあって、何も思わず入ったらっ...」
朔がその時の惨状を思い出したのか言葉をつまらせた。
そして、引き継ぐように美空が話始め
「私達が来ても人形のように動かない裕美....
赤に囲まれてる2人...目に映る状況が理解できなくて....私達はどうしたらいいかわからなくて、震える手で裕美の家から母親に電話をして....
それから病院へ......」
そう言って目を伏せた。
『これが5年前、あったことです。
------あの人は必ず.......8月3日...私の所に来ると思います。』
静まり返った部屋に私の声が響いた....