secret act Ⅰ
──15分後
"カチャ"とドアが開いた。
そこには焦げ茶色の長い髪に二重の茶色瞳。唇はふっくらとしたピンク色。白い肌にワンピース、ボレロを着た女性。
そのまま歩いてきて先程まで裕美がいたところに座った。
「...誰?」
先輩は、朔と美空の方を見て聞く。
だけど、2人共何も言わない。
ニヤニヤしている。
『先輩。私、前川です。』
先輩は目を見開いていた。
やっぱり見せといて正解だった...
人目のあるところで今みたいな態度...誰に見られてるかわからないもんね。
『明日も一度家に帰りこの姿になってから会います。』
「.......はい。」
このあと、やることがあるためこの日は皆帰っていった。