secret act Ⅰ



「.....おい.....そこは" 守って "じゃねーの...」

頭を掻きながら翔貴さんが呆れた声だす。


『私だけが守られるのは嫌です。
私に関われば皆、危険....だから、私も皆を守ります。』

私がそう言うと


「ほんと、変なとこ頑固だよね~
一番狙われてるのは自分だってのに。」と、美空。


「素直に" 守って "って言やーいいのに」と、朔。


2人とも呆れたように笑いながら順番にそう言い

「「まっ、でもいいんじゃん!!裕美らしい!」」

と、声を揃えた。


その瞬間皆笑いだし、部屋の空気が軽くなった気がした。

そして、私の心も少しだけ──


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