secret act Ⅰ
そして、夏休み入って5日目。
今までは優輝君と朔、美空と毎日を過ごしてたけど、今日は翔貴さんと繁華街にいる。2人で........はなく、もちろん右京さんと左京さんも一緒。
家を出る時、優輝君が「俺も行く」と騒いでたけど「お前は今までは一緒だったんだから今日は1日俺だ」と、問答無用だった。
.......その姿を組員が呆然と見てて、『威厳は大丈夫?』と心配になった。
元々人の多い繁華街、土曜日の今日は尚更。
私達が来たことでざわめきは大きくなった。
好奇、嫉妬、憧れ、蔑む.....多くの視線を浴びながら歩く。
『どこ行くの?』
私の腰に手をあてて隣を歩く翔貴さんを見上げる。
「ん?それの店に行く。」
翔貴さんは私の胸元にあるネックレスを指差した。