secret act Ⅰ
『.........どういうこと.....』困惑する私をよそに
「陽太。あれは?」と、翔貴さんは言う。
陽太さんはそれを聞き一旦奥に行き、すぐ小さな箱を持って出てきた。
「ほらよ。」
目の前で行き交う小さな箱。
「急がせて悪かったな。」
「ほんとだよ。親父さんからの依頼がやっと終わって帰ってきたばかりってのに.....」
陽太さんはブツブツ言っている。
『.....ちょっと!』
「何もないのが一番だが.....念のためだ」
そう言いながら翔貴さんは箱を開ける。
『念のため?』
「あぁ。」
取り出したのはピアス。
宝石に詳しくないけど、たぶん.....ダイヤ。