secret act Ⅰ



『......ダイヤのピアス?....それが何の念のためになるの?』

「これにはGPSが入ってる。」

はっ?!こんな小さいものに?


唖然とする私にクスッと笑いながらピアスを取り出し

「この左右のピアスが30㎝以上離れたら作動し、俺に知らせるようになってる。」

そう言って私の両耳につけた。


くすぐったくて『....っん..』と声がもれる。

「本当はちゃんとしたものを贈りたいが今は裕美の安全が一番だ。」

そう言いながら左耳のラピスラズリを外し、私につけたものと同じピアスをつけ

「これは俺の独占欲。」

と、指差した。


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