secret act Ⅰ
「思い出したくはないだろうが、そいつの事できるだけ小さな事でもいい覚えてること教えてくれ。」
そう陽太さんに言われ小さく震えた私に気付いた翔貴さんがギュッと手を握った。
それに少し落ち着き、一息ついて話した。
『名前はわからない。
身長は......たぶん180以上。
母を知ってるようだったから同じ年だったら今は.....33?34?
でも、パッと見もっと若く見えた。
目はくっきり二重で笑ってるのに笑ってなくて......狂気をはらんでて、唇は薄くて笑うとき片方だけあげてた。
髪はサラサラのストレートだった。』
一時はなくしてた記憶も、こうして思い出すと鮮明に頭に残ってた。