secret act Ⅰ
嫉妬
陽太さんの所を出れば、もぅ外は薄暗くなっていた。
繁華街は昼間とは様子が変わり、夜は露出の高い服を着た人が多くなる。
そして、痛いほどの視線も.....
それを感じて頭に浮かぶのは帰り際の陽太さんの言葉───
「今、何もしなくても耳に入るぐらい噂がエスカレートしている。
どっちつかずの女.....一部で最低女のレッテルがはられてる。
......女は嫉妬で人格、思考が都合いいように変わる。
そして、男より卑劣ことをする。
そいつらにも気を付けろ。」
そう言った陽太さんにニヤリと笑い
「あぁ。わかってる」
と、言った翔貴さん。
まるでこれから何が起きるかわかっているようだった。