secret act Ⅰ
世の中みんなこんなに悩んでるの?
それとも私だけ?
『はぁ~~』
問題を解く手はいつの間にか止まり大きくため息をついた。
それが聞こえた美空が「どうしたの?」
と、覗き込んできた。
『.......何でもないよ...』
と笑って返せば
「何でもない様な顔はしてないけど?
昨日?一昨日の夜から仮面かぶってるよね?
私にはわかるよ...」
美空が眉を下げ言った。
『.......』
「.....言えない?」
美空は切なそうに言い、朔も優輝も同じような顔をしている。
『違う!そうじゃないの...私自身どうすればいいかわからないからっ...』
「......それはこのまま1人で考えて解決する事?」
.....たぶん解決しない....無限ループにはまってる。
初めての気持ちにマイナスなことしか考えれない。
何が正しくて、何が間違っているのかわからない。
でも、これは私が答えを出さないといけないこと。
そんな風に考えていると
「人の意見を聞くことも大事だよ?」
美空は微笑みながらそう言った。