secret act Ⅰ
俯いていた顔は必然とあがり、翔貴さんの肩に乗る。
フワッと香るのは翔貴さんの首筋につけているだろう香水の匂い。
「もぅ他のやつの匂いなんかつけねぇから..」
さっき香水の事言ったから...
『.....大丈夫です。
今は、これだけ近づけば...翔貴さんの香りがします。』
そう言って翔貴さんの背中に腕を回そうとしたのを止めた。
今日見たあの姿....
『翔貴さん......今日、あの人と...』
「何もない。確かにラブホには入った。
本当に情報を知ってるのかその気にさせて鎌を掛ける為に。
裕美の様子が変で早く終らせる為とはいえ軽率だった。」
翔貴さん気付いてたんだ。
理由まではわかってなかったみたいだけど...
自然と翔貴さんの背中に腕を回していた。