secret act Ⅰ
「裕美、好きだ。もう裕美しか見れねぇんだ...」
翔貴さんはそう言って一度抱き締める腕に力を入れたあと体を少し離した。
それを少し寂しく思いながら翔貴さんを見ると私を真剣な瞳で見ていて、その瞳には私しか映ってなくて
「俺の女になれ」
翔貴さんのその言葉に泣きながら微笑み頷いた。
嬉しい。
これは本心。
でも、幸せを感じると共にあの男に対する漠然とした大きな不安も感じた。