secret act Ⅰ

左京 (無自覚なトラウマ)




《セキュリティ強化で移動しようとした時》


「あっあの、それって左京さんの部屋ですか?」


なんだ?なんだ?
美空ちゃんの慌てよう。


あっ!?
もしかして俺、危険なやつに思われてる!?
えっ!結構、ショックなんだけど....


「あぁ。そうだけど....」と、答えれば
「私も一緒にいきます。」と、2人共立ち上がり3人で移動した。


それからも、美空ちゃんはずっと裕美ちゃんのそばにいてどこか行動がおかしかった。


んーなんか裕美ちゃんの視界に必ず入るように動いてる感じ?


まっ気にしてたのも最初だけで、すぐによからぬ侵入者のことで頭がいっぱいになったけど.....





後から聞けば裕美ちゃん無自覚なトラウマがあるって....


それって原因になったことを忘れるぐらいの
" 闇 "ってことで──でも、どこかでそれを覚えてるってことだろ?


それを思い出したとき、裕美ちゃんはどうなる?


若の最初で最後になる人。
守ってやりたいと思う。




───この数日後、危惧していた事を思い出して離れようとするなんて思いもしてなかった。


(完)


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