secret act Ⅰ
相沢楓は立ち上がりこらえていた涙がポロっと流れた。
そして、"ごめんなさい。"と呟いて部屋を一人出ていった。
「.......すみませんでした。」
相沢楓の父親が言った。
『「「..........」」』
「私が甘やかしたせいで...半年前初めて人を好きになったと嬉しそうに言ってきたんです。」
『「「..........」」』
「初めて見る笑顔で、私も嬉しくなったんです。告白しないのか聞いたら眉を下げて見てるだけでいいと......名前を聞いたら一ノ瀬さんの息子と言うのがわかってそれを言ったんです。」
「それからは君のことをどこで見れたとか何してたとか嬉しそうに毎日話してました。初めて人を好きになって自分の感情に戸惑ったんでしょう。見てるだけでいいと思っていたものが、見ているうちに欲が出ててきた...そして、父親が知り合いと言うことを思いだし今回のようなことを...」
『「「............」」』
「私達の自分勝手で大変ご迷惑をかけて申し訳ありませんでした。」
深々と頭を下げていた。