secret act Ⅰ



この部屋を出て帰る為、エレベーターを待っている間、いつ相沢楓は好きになったんだろうと考えていた。


気になった私は相沢楓の父親に聞いた。


『あの、すみません。聞きたいことがあるんですけど....』


「はい。何ですか?」


声をかけたことに気付いた和樹達もこちらに視線をうつした。


『知ってたらでいいんですけど、楓さんはいつ和樹のこと好きになったんですか?和樹は家に来たとき初めて楓さんのこと知ったみたいなんですけど....』


「半年前の文化祭だよ。君の学校の文化祭に行って変なやつらにナンパされて何処かに連れていかれそうになったのを助けてくれたって言ってたよ」


チラッと和樹の方を見ると、思い出したような顔をしていた。


「あの時の...忘れてましたすみません。」

ばつの悪そうな顔で和樹は頭を下げていた。


「いや。いいんだよ。むしろ娘を助けてくれて感謝してるよ。ありがとう。」

笑顔で言っていた。


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