secret act Ⅰ
「...なんっスか?部屋戻るんで若達はゆっくり休んでくだ「.......おい。いいから早く言え....」
眉間に皺を寄せながら若と呼ばれた人が言った。
「わ、わかりました。」
左京は襖をピシャッと閉めて、若の目の前に正座した。
「"カズキ"は女の側にいた男。優輝と同じ西雲高校3年一ノ瀬和樹。その隣にいたのが父親の一ノ瀬晃樹(イチノセコウキ)。その向かい側にいたのが相沢貴裕(アイザワタカヒロ)。娘、相沢楓も来ていたそうだが先に帰ったらしい。一ノ瀬に娘はいないからそうなると女の名前は"オダギリ"....」
「「..........」」
「あの近辺の高校を調べたら"和樹はすぐ見つかった。同じぐらいの歳に見えた"オダギリ"も調べた隣県の大学まで....7人いたがすべて違った。」
「........おい。結局わからねぇってことじゃねぇか。何がいい情報なんだよ!」
若と呼ばれる男は眉間に皺を寄せ納得いかない話にイライラしている。