secret act Ⅰ
左京が数少ない情報を右京のスマホに送り、それぞれ動き始めた。
黒髪に眼鏡。優しい声に物腰柔らかい丁寧なしゃべりのインテリ系な右京。
見た目に似合わず腕っぷしの強い行動派。
数少ない糸口である相沢貴裕と接点を持ちに..
茶髪に緩くパーマ。ノリが軽くチャラ男系な左京。
こちらも見た目に似合わずパソコンを使っての情報収集が得意な頭脳派。
自分の部屋に戻り過去からの情報を探しに...
そして---
若と呼ばれる男、藤城翔貴(フジシロショウキ)は.....
「優輝。まだいるか?」
「兄貴、どうした?もぅ行かないと遅刻すんだけど...」
「あぁ悪い。ちょっとだけいいか?お前の学校の3年に一ノ瀬和樹ってやついるんだけど知り合いだったりしないか?」
「まだ入学して2カ月だぜ?!3年との接点なんてねぇーよ。そいつがどうかしたのか?」
「いや......ちょっと人探してて、もしかしたらそいつが知ってるかも知れないから、優輝が知り合いならさりげなく聞いてもらおうかと思ってな....」
「ふ~ん...知らねぇや。兄貴悪いな。んじゃ学校行ってくる。」
「おう。」