secret act Ⅰ
『.....藤城君泣いてなかった......悲しそうな顔はしてたけど笑ってた.........Like?』
パシッと朔に頭を叩かれた。
『痛い......』
「お前、頭いいのに何でそんなにバカ?
本人目の前で男が泣くわけないだろ!お前だって泣かれても困っただろ?悲しそうな顔してた時点で落ち込んでんだよ!!」
それもそうだ。泣かれても困る。
「好きな人を困らせたくないからだろ。話しかけてもいいかって言ったのも、もっと自分を知ってもらおうと思ったんだろ!」
『...................失言でした。ごめんなさい。』
好きについてはいまいちわかってないけど、藤城君の気持ちを踏みにじったような気がしたので謝った。