secret act Ⅰ
「私達の事を好きって言うのはLikeの好きだよ。Loveの好きは裕美が気付かないとわからないことだから、その時がくるまで待ってればいいよ。話聞いてわかるほど簡単なものじゃないから。ねっ!!」
ニコッと笑いながら美空が言った。
『.................うん。』
「....お前、最近恋人だの婚約者だのそういう代役が多いから気にしてんだろ?」
朔にズバッと言い当てられた。
『.......................うん。』
正直気持ちはわからないからなりきれない。
ドラマとかの演技を真似てるだけ....
「今のところ特に問題ないんだ。完璧主義なのもわかるけど、そもそもそのうち必要無くなるんだし、今のままでいいだろ。」
『............だけど、ドラマとかを参考にするにしても限界があるかなって....』
「だからと言って無理にわかろうとしたって余計変になるだけだぞ。焦るな。.......どうしても気になるならそういうのは断るか?」
朔は俯いてる私を覗き込むように言った。