secret act Ⅰ
「今、裏で噂になってるやつ。代役屋らしい。2年前ぐらいからいるらしいが俺は最近左京から聞いた。演技レベルが高く、絶対素性を明かさないそうだ。」
兄貴がフ~とを天井に向かって煙を吐く。
「そいつがその女なのか?」
「日曜の状態とか考えたら、そう考えるのが妥当だろうな........」
困ったような顔で言った。
そこまで徹底してるなら......
「一ノ瀬和樹もわからないんじゃねーの?」
「あぁ。言うとおりだ。でも、依頼者と接触できるのそいつだけなんだ。」
「どういう事だ?」
意味がわからず眉間にシワを寄せる。
「Secret actってやつは依頼者もばれないようにしてるんだよ。依頼を受けるのも依頼を受けた事のあるやつからの紹介の上、選んで仕事をするからな....。」