secret act Ⅰ
昼休みも終わる頃、藤城君と一ノ瀬先輩が図書室に戻ってきた。
他に2人連れて返却日を過ぎている人の所に行ってきたみたいだ。
行く前と違って4人は仲良くなっていた。
特に藤城君と一ノ瀬先輩。
「そろそろ教室戻るよ~」
と、一ノ瀬先輩が全員に声をかける。
「前川さん一緒に戻ろ!」
藤城君が駆け寄ってきて言う。
『うん。なんか一ノ瀬先輩と仲良くなったんだね。』
椅子から立ち上がりながら言った。
「まぁね。朔って言う共通の知り合いいたから。」
笑いながら答えていた。
『あっそっかぁ。共通の話題があれば話しやすいもんね。』
「おぅ。しかも今日の仕事、借金の取り立てみたいなイメージだったけど、一ノ瀬先輩、面白おかしく返却催促してんの。あははは」
『私も同じようなイメージだった。楽しかったならよかったね。』
お互い笑いながら教室に戻った。