secret act Ⅰ



昼休みも終わる頃、藤城君と一ノ瀬先輩が図書室に戻ってきた。


他に2人連れて返却日を過ぎている人の所に行ってきたみたいだ。


行く前と違って4人は仲良くなっていた。
特に藤城君と一ノ瀬先輩。


「そろそろ教室戻るよ~」
と、一ノ瀬先輩が全員に声をかける。


「前川さん一緒に戻ろ!」
藤城君が駆け寄ってきて言う。


『うん。なんか一ノ瀬先輩と仲良くなったんだね。』
椅子から立ち上がりながら言った。


「まぁね。朔って言う共通の知り合いいたから。」
笑いながら答えていた。


『あっそっかぁ。共通の話題があれば話しやすいもんね。』


「おぅ。しかも今日の仕事、借金の取り立てみたいなイメージだったけど、一ノ瀬先輩、面白おかしく返却催促してんの。あははは」


『私も同じようなイメージだった。楽しかったならよかったね。』
お互い笑いながら教室に戻った。


< 81 / 476 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop