secret act Ⅰ
6月半ばの当番の日、仕事をしながら3人で話していた。
「なぁ。朔達来週誕生日なのか?」
と、思い出したかのように藤城君が聞いてきた。
「そうなのか?なんで知ってんだ?」
一ノ瀬先輩が言う。
「クラスの女子が言ってたんですよ。」
『へぇ。朔モテるんだ。』
仕事をする手を止めずに言う。
「で、話によると6月23日らしいんで。朔と美空ちゃんのプレゼント買いにいきませんか?できれば前川さんも来てほしいんだけど....美空ちゃんの好みわからないから」
顔の前で手を合わせて藤城君が言う。
「そうだね。朔にあげて美空ちゃん無しはないなっ」と、一ノ瀬先輩が言う。
『そんなにしなくても一緒に行くよ?私もまだ買ってなかったし....』