secret act Ⅰ
「......と、まぁここまでは今の普通の情報。」
左京の表情が変わった。
「........他に何かあるのか?」
眉間にシワを寄せてタバコに火をつけた。
「誰しも生きていれば過去があり、何かしらの証を残しますよね。」
今まで黙っていた右京が話し始めた。
「あぁ。」
「前川裕美のここ5年間のことは調べる事ができました。
正確には5年前より以前も調べることはできました.......勘でしかないんですけど、その情報に不自然さを感じるんです。作られた情報のような.....」
左京はパソコンを広げこちらに向けた。
「.................................。」
無言のまま見ていく。
「「.................................。」」
「..............確かに、不自然だな.....」
タバコの煙をフゥ~と吐く。