13年目のやさしい願い


「陽菜、ちゃんと断った方がいいよ?」



お昼休み、お弁当を食べながら、しーちゃんが言った。



「言おうとしてるんだけど……」

「うーん。……口を挟む隙、ないもんねぇ」



まるで漫才みたいだもんね、あの二人、としーちゃんが笑った。

本当に、テンポが速すぎて、口を挟もうにも挟む間がなかった。

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