13年目のやさしい願い
毎朝、一ヶ谷くんがやって来て、
お昼休みも二日に一回はやって来て……。
毎日がやたらと慌ただしく、バタバタと過ぎていく。
カナとは、相変わらず何となくしっくりいかない。
ことの発端はクラス分け。
今さら何をどうやっても、変わりようがないもの。
だから、
そんなこと、もう、どうでもいいじゃないって思う日もある。
だけど、
どうにも気になって仕方ない日もあって……。
わたしには自分の気持ちが、自分が何をどうしたいのかが、まるで分からなかった。
悶々とするわたしを気にして、カナは、
「何でも話して」
って言うけど、何を話したらいいのかすら分からない。
自分が何にこだわっているのかが、分からないから、
当然、どうすれば、このモヤモヤした何かがなくなるのかなんて、分かりようがなくて……。
スッキリしない気持ちのままに、気がつくと、淡々と時間だけが過ぎていった。