緋龍と偽姫
「君、バカ?
麗のあの容姿で彼女が居ないわけないでしょ?
少しは考えたら?」
っ!
一條塁が私に言う。
認めない。
麗さまの彼女は私がなるの!
「なぁ。アンタ…麗の女になりたいわけ?」
蓮美緋絽が聞いてきた。
「当たり前でしょ?!麗さまを支える事が出来るのは…私だけなんだから!」
「ふーん。ならさ…“緋龍”を潰してくれないか?
麗に付きまとってるみたいでさ」
なっ…!
麗さまに…付きまとってるですって!!
許さない!
「いいわ。潰してあげる」
私はそう言って教室に向かった。
周りに相談しなきゃ。