緋龍と偽姫
それぞれの指示に従い、連絡をし、麗の居る部屋に向かった。
麗は廊下で立ち尽くしていた。
「麗?どうした?」
俺が声を掛けると、部屋から悲鳴が聞こえた。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁっっ」
麗はすぐに部屋に入り、緋那ちゃんを抱きしめた。
「緋那、俺が居る。
俺は一生離れない」
そう言った麗に対し緋那ちゃんは始めて自分の気持ちを言った。
「…ら…い……。
助け…て…。
独り…にしない…で…」
「あぁ。助けてやる。
2度と独りにしねぇ。
だから、安心して休め」
そう言った麗の腕の中で…緋那ちゃんは安心して寝ていた。