緋龍と偽姫


どのぐらい走ったんだろう。



なりふり構わず…訳も分からず…。



ただ、麗への気持ちを…振り切るように走った。



大好きな麗。



だけど…。緋絽は私の唯一の家族だから…。



緋絽だけは…。



生きてほしい。



幸せになってほしい。



だから、私が守る。




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