緋龍と偽姫



side:麗





「…ら…もう…っっ…」




「まだ…足りねぇ」




「…ら…っっ」




俺の腕の中で果てて気を失う愛しい女。




やっと“心”まで手に入り嬉しくて、3日も抱き潰した。



さすがに…やり過ぎたか…。




俺は愛しい女を抱きしめ、額にキスを落とす。






至福の時だ。






だが、その至福の時が邪魔される出来事が起こる。







――ドンドン。







「らーいーくーん?いつになったら…人の姉貴を返してくれるのかな?」








チッ。うぜぇのが来た…。







俺は愛しい女にキスを落としそっと離れる。





俺のティシャツを来てる熊のぬいぐるみを隣に置いて。



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