二人の道
一学期・〜前半戦〜ライバルとの戦い。
 クラス替えから一週間がたった。みんなそれなりに打ち解けて、さらに仲が深まったような気がした。なかでも俺達の班はたまに全員で遊んだりするぐらい、仲が良かった。遊ぶと言っても一緒にテニスをするだけなので、部活の延長みたいなもんだった。それから一週間平穏な日々が続いた。
ある日俺は担任に呼び出された。
「おまえは、何回言えばわかるんだ。あぁ」
「すみません。でも、俺は悪いとは思ってませんから。」
何でこんなに、担任が切れているかと言うと。それは、俺のいじめに関係している。一年の時に俺はクラスの会長をやった。(ちなみ今年も)副会長が慎吾だったのだが、他に立候補したやつがいた。そいつはプライドの高いやつで、クラス委員を占領した、俺や、俺の友達を嫌っていた。そこでそいつは、俺ではなく俺の友達を自分の仲間をつかって、いじめだした。それを聞いた俺は、力ではなく頭、すなわち知能で戦った。まずは、相手に対する情報をしいれた。そいつはみんなから嫌われていたので、情報は集めやすかったが、サシの勝負がしたかったのでその情報を使わずに戦った。まずは実際にいじめを行った、あいつの仲間から潰していった。仲間達は俺が仕掛けた罠と、脅しが効いたのか簡単に降参した。そして俺はその仲間を自分のグループに加えていった。そしてあいつに孤独を味あわせてやった。さらに仲間を使って追い詰めると先生に言い付けた。先生にばれて、俺は謹慎受けた、と同時この噂は学校に広まり俺は魔王と呼ばれて、恐れられた。そいつとはその後も小競り合いが続いたが、そのすべてで圧勝した。
 そいつが次は部活の後輩をいじめだしたので、もう一度潰してやった。そのことが先生にばれて呼び出されたようだ。
「なんで、仲よくできないんだお前と刈谷は。」
「だってあっちが悪いんですよ、このぐらいどうってこてないっすよ。それにあいつのグループはやなやつしかいませんからね。」
「確かに、素行のいい生徒ではないが、お前の場合はやりすぎなんだ。お前は頭がいいほうなんだからもっとうまい解決策があるはずなんだからもっと穏便にすませろわかったな。」
「はーい、わかりした。失礼します。」
そう言って俺は職員室を出た。
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