氷がとけるように。
試合は進み、両チーム1点ずつ入れ2対2。


9回裏。
ワンアウト。
1塁に走者あり。絶好のチャンス。


「次、山下だな。ここは手堅くバントだな」


「やっぱりホームランでしょう」


「そんなドラマみたいにいくかよ。ほら、やっぱりバントだろ」


バントの格好をしボールを待つ山下君の姿。


「やましたー。きめろよー」

「やましたくーん、がんばれー」


1球目。
バントしたがファール。


2球目
ボールになりバットは振らなかった。


3球目。
ストライクが入る。


4球目。
バントの格好をしていた山下君がいつものバットの持ち方になったと思ったらカキーンと気持ちのいい音がした。









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