氷がとけるように。
「山下、木村が弁当作ってきてるから一緒に食べないか?味は保証出来ないけど」


「あー、食べたかったな。これから本店で優勝報告会があって行かないといけないんだ」


「そっか」


「木村さん、今度は俺だけに作ってよ」


「なんだよ、それ。俺だけのけ者にすんなよなー」


「味、保証出来ないから工藤君には2度と作らない」


「木村、怒ったのか?
機嫌直せよ。なっ、なっ、なっ。なー」


「もぉー。
工藤君し・つ・こ・い」


「2人、仲いいんだな」


「どこがだよ。木村、いっつも俺に冷たいぜ」


「それは工藤君がクダラナイ事ばっかりするからじゃない」


私達のヤリトリをずっと笑って聞いていた山下君が


「まだ話したいけど、俺行くよ。今日はありがとうな」


私達に手を上げてチームメートがいる所まで走って行った。








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