氷がとけるように。
8
失礼しますとドアの前で一礼した山下君と一緒にドアを出た。


「この前は応援ありがとう」


「すごく楽しかった。久しぶりに青春したって感じではしゃいじゃった」


「木村さん、仕事終わったら何かある?」


「ないよ。帰るだけ」


「木村さんと話したい事があって仕事終わったら会えないかな?」


「うん、いいよ」


「今、4時か」


腕時計を見て時間を確認した山下君。


「6時半でも大丈夫?」


「いいよ」



山下君の職場の近くにある喫茶店で待ち合わせする事を決めた。


話ってなんだろうと思いつつ帰って行く後ろ姿を見送った。







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