氷がとけるように。
「でも信用金庫だし、将来は安泰だな」
「そうでもないぜ。世間が思ってるより給料少ないし。俺は工藤の方が安泰だと思うけど、手に職持ってるしさ」
「そうかぁー」
「木村さんはどっちが安泰だと思う?俺と工藤の職業」
えっ。
急にそんな質問されても困るよ。
ビールを飲みながら聞いてた私に突然、質問がきた。
「…どっちも安泰だと思うけど」
取って付けたような返事をする。
斜め前の工藤から視線を感じたが
テーブルから視線をあげられなかった。
「そっか、選べないか。
工藤はどこ行っても働けるし、将来食いっぱくれる事ないと思うな。俺なんか仕事辞めたら、ただの人だもんな」
「そんな事はねーだろ。
俺からしたら信金入るのだってすげーって思ってるのに辞めたからってただの人にはなんねーよ」
ちょっと沈んだ感じで言う山下君に工藤が反論した。
「そうでもないぜ。世間が思ってるより給料少ないし。俺は工藤の方が安泰だと思うけど、手に職持ってるしさ」
「そうかぁー」
「木村さんはどっちが安泰だと思う?俺と工藤の職業」
えっ。
急にそんな質問されても困るよ。
ビールを飲みながら聞いてた私に突然、質問がきた。
「…どっちも安泰だと思うけど」
取って付けたような返事をする。
斜め前の工藤から視線を感じたが
テーブルから視線をあげられなかった。
「そっか、選べないか。
工藤はどこ行っても働けるし、将来食いっぱくれる事ないと思うな。俺なんか仕事辞めたら、ただの人だもんな」
「そんな事はねーだろ。
俺からしたら信金入るのだってすげーって思ってるのに辞めたからってただの人にはなんねーよ」
ちょっと沈んだ感じで言う山下君に工藤が反論した。