氷がとけるように。
「いただきます」
「いただきます」


「ハンバーグ、旨っ」


「はい、野菜も食べて」


スープは工藤が作ってくれた。なすやトマト、オクラ、パプリカ冷蔵庫にあった野菜をさいの目に切り、コンソメ風味のアッサリ味。


「スープの作り方、本に載ってたの?」


「テレビで見た。入ってる野菜は適当だけどコンソメ入れたら大体失敗しないだろ。簡単だし」


「うん、美味しい。あっさりしてて」


ハンバーグもいつもよりフックラ出来た。


「ハンバーグも美味しい」


「だろっ。材料入れた時に秘密があるんだ」


「何?」


「愛情」


「聞いた私が馬鹿でした」


工藤との会話はいつもこんな感じだ。
穏やかで馬鹿言い合って。


そしてずっと一緒にいたいなと思わせる
安心感。















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